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ブライダルの真相

一九九〇年代の後半から結婚式は驚くべき変貌をとげた。旧来の神前結婚式+披露宴時代のイメージで結婚式に出かけると、たぶん面食らうことになる。ただし、ありきたりの冠婚葬祭マニュアルを開いても、その実相は見えてこない。現代の結婚式事情がよくあらわれているのは結婚情報誌である。『ゼクシィ』という地域別に発行されている結婚情報誌をご存じだろうか。発行元はリクルート。『ゼクシィ首都圏版』に関していうと、私が知る限り、これは日本一厚い、そして重い月刊誌である。毎号の平均的なページ数はじつに一三四四ページ(かなり厚いと思われる女性誌でも五〇〇ページを超えるものはめったにない。別冊付録を入れた重さは約三・七キログラム。サイズは電話帳、重さは『広辞苑』以上。これで定価は五〇〇円。本誌、別冊とも、大部分のページが、ホテル、式場、レストラン、パーティー会場、宝飾店、貸衣装、撮影スタジオ、ギフト、ウエディングプロデュース会社などの紹介記事で占められている。一九九〇年に『けっこんぴあ』が創刊されたのに続き、『ゼクシィ』が創刊されたのは一九九三年のことだった。これらの結婚情報誌は日本の結婚式事情を根底から変えたといわれる。結婚する当人(とりわけ女性。結婚情報誌は女性誌にカテゴライズされる)が式場や披露宴会場を比較検討できるようになり、ブライダル業界は以後、情報戦の時代に突入したのだ。七〇年代に都市情報誌という新しい分野を開拓した『ぴあ』、就職情報誌や住宅情報誌で急成長したリクルートが、九〇年代に入ってそれぞれ結婚に目をつけたのはさすがというべきだろうか。現在では『オズウエディング』ほか結婚情報誌の数も増え、ありていにいえば「結婚は流行らなくなったが、結婚式は流行っている」との印象すらある。というわけなので、あした結婚式に招待されてもあわてなくていいように、まず現在の結婚式事情をウォッチングしてみたい。

[結婚式場関連情報]
青山の結婚式場ル・アンジェ教会
http://www.le-anges.gr.jp/