ある特定地域内での各国通貨の比較として特定の意味合いで「全面高」、「独歩高」が使われることもあります。典型例が欧州共同体(EC)域内通貨の比較です。ドイツ、フランス、イタリアなどで欧州通貨制度(EMS)を設けており、各国の経済力によってバスケット(加重平均)方式で決めている欧州通貨単位(ECU)に対し、参加国通貨の変動幅が一定範囲にとどまるよう協定しています。もっとも、米ドル相場が不安定で、参加国通貨により対米ドル相場に開きが出て、EMS調整をしばしば余儀なくされています。そうした局面では、「ドイツマルクが独歩高となり、EMS調整へ」といった形で話題にのぼります。この場合も、米ドルとの対比ですが、EC域内通貨の中でドイツマルクだけが上昇していることを意味しています。
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